並列処理

各種OSの標準的なタイムスライス

どこで何を参考にしていたか失念していたのですが、以下の資料を発見しました。「スレッドとプロセス 本題:スケジューリング(田浦健次郎)」の28ページに「少なくとも1-10ms程度に一度,OSがCPUをアプリケーションから奪う「機会」を保障する」とあります…

並列処理レベルの実用的な分類:TLP(Thread-Level Parallelism)

項目 説明 インターフェース カーネルスレッドライブラリAPI(Pthread、Win32 thread、JAVA threadクラス、OpenMPなど) 処理対象 実行中のプロセス空間内のメモリ上の全てのデータ 処理対象データ量 一つのプロセス空間がアクセス可能な上限のメモリ、数〜数…

AMD、新たなx86拡張命令セット「SSE5」〜「Bulldozer」コアに搭載予定@PCWatch

ついにAMDの宿願が成就、なのでしょうか。命令セットを見ないとわからないな〜と思うのですが、すでに公開されていますね。ついに追加されたMAC命令は酔漢師匠が解説してくれることを期待していますヾ(’’ツILPはよくわからないので細かい話は詳しい人の解説…

Tilera、デュアルコアXeonより10倍高速な64コアCPU「TILE64」(PCWatch)

記事を読んだ第一印象は牧野先生のスーパーコンピューティングの将来の「計算機開発は失敗するものか?」の話を本当に形にしてみました、という感じでした。クロックが1/3で性能が10倍なのでチップ当たりの並列度は30倍ぐらいということですね。公式サイトの…

マルチコアがマルチプロセッサーではない理由

結論から言うと一般用語としては「マーケティング的な理由」で区別されたと考えています。SMPの実現方法の一つとして複数のプロセッサーを一つのチップにまとめたCMP((Chip Multi- Prosessor))があり、x86プロセッサーの性能向上のベースがILPからTLPに移…

並列と並行の違い

並列(Parallel)と並行(Concurrent)はあまり区別されなかったり、混同されていたりしますが別のことを指す言葉です。 よく見られるわかりやすい区別の仕方は、マルチスレッドのプログラムを一つのCPU上で実行している状態は並行で、複数のCPUで実行している状…

マルチプロセッサ(multi-processor)システムの分類

ここでいうプロセッサは一般語としてのMPUやCPUのみを指すものではなく、処理装置一般を指す広い意味になります。その意味で行くと現在のコンピュータシステムはシングルプロセッサであることはまずありませんが、通常はシステム全体ではなく作成するプログ…

言葉遣い

酔漢師匠のはてな駐屯地の「組み込みに必要な「言語」知識」の中でさらっと書かれている以下の部分がとても手堅い表現だな〜と感じました。 並行プログラミングがITでも常識になりつつある その辺のIT系商業サイトの記事だと並列処理だとかマルチスレッドな…

並列処理レベルの実用的な分類:ILP(Instruction-Level Parallelism)

項目 説明 インターフェース プロセッサ命令(一般的にはSIMD命令、積和命令) 処理対象 プロセッサ命令に対応するデータ型 処理対象データ量 レジスタかメモリ上の基本データ型2〜数個(bit単位) 実行主体 プロセッサの実行ユニット(プロセッサコア1個の内部)…

「並列処理レベルの実用的な分類」を書いていたり

個別に扱われることはあるのですが、なかなか同時に扱われることがないのでまとめてみようかな〜と思って書きかけています。本当はBlogの記事ではなくWebページのコンテンツにしたいのですが。ちなみに並列処理レベルの分類はILP(Instruction-Level Parallel…