尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件の情報流出事件

日本の社会ではなかなか見られない権力に逆らうという事象だと思いました。しかも本義の確信犯というのはとても珍しいと思います。

事実上の国民による政府への不信任の意思表明で、しかもそれが政府の足元の政府機関で行われたというのは重篤なことだと思います。もともと無いのかもしれませんが、政府が政策実現を政府機関との信頼関係の上に行うことができないということになりますから。

個人的には外交的な駆け引きがあるとしても起きたことについては事実として国民に明らかにし、立場の正当性を確保した上で外交は行われるべきと思うのでよかったと思います。そういうものが民主的な政治だと思いますので。

この行為は罪であり罰せられるべきという主張は遵法や秩序維持の立場からは正しいと思うのですが、もし情報を流出させた人が明らかになり、何らかの罪で告発された場合は政府与党へのダメージがさらに増すと思います。訴訟費用の支援の寄付を集めるような活動が起きたり、並行して行政訴訟が起きたりする可能性があるからです。