AMD、新たなx86拡張命令セット「SSE5」〜「Bulldozer」コアに搭載予定@PCWatch
ついにAMDの宿願が成就、なのでしょうか。命令セットを見ないとわからないな〜と思うのですが、すでに公開されていますね。
ついに追加されたMAC命令は酔漢師匠が解説してくれることを期待していますヾ(’’ツ
ILPはよくわからないので細かい話は詳しい人の解説に期待して、方向性としておもしろいと思うのは16bit浮動小数点数と単精度の変換のサポートでしょう。一番の用途は間違いなく3Dグラフィックスレンダリングです。
FusionでGPUをCPUコアに載せてCrossFireで総合性能を稼ごうという計画なのではないかと前に予想しましたが、SSEを強化して普通のマルチコアCPUでGPUの負荷を下げることもできるようにするつもりではないでしょうか*1。CPUとGPUがどのようなバランスに進化しても対応できるようにするための準備ということであれば手堅いと思います。
「AMDの宿願が成就」というのは基本的に全ての命令を3オペランド命令にしたのかと思ってそう書いたのですが、PDFを読むとMAC命令とローテート命令が3オペランド以上を使うというだけでした。MAC命令はスループット1サイクルだったりはしなさそうです。
AMDがSSEの拡張を作ったというのは十分驚きなのですが、これに続くGPGPUのインターフェースがどうなるのかという未来の方が気になってしまったりです。それを使うプログラムを書くのはわたしではないのですが(’’
*1:9/1補足 データ量が少なく演算負荷が高い頂点演算をCPUで行うという分担が考えられます