オンラインゲームのプレイは仕事のスキルアップに寄与
PC Watchの記事で見つけました。オンラインゲームで人と関わる経験をすることがよいという話なのですが、ゲームをプレイすることによる良い影響はオンラインゲームに限らないのではないかとわたしは考えています。
一般的には少数の極端な事例をもとに負の要素しか語られないことが多い趣味としてのゲームですが、ほとんどのゲーム(例外になるのがノベルゲームなど結果の客観的な評価指標がないゲーム)は良い影響があるのではないでしょうか。
まず最も顕著な例として、ゲームの攻略を考案し、そのやり方を文書で公開して他人も利用できるようにしているような人は、仕事でいえばISO9000シリーズでいう作業の標準化が自然にできる人です。それに他人に貢献することを無償でできるというのは徳性も兼ね備えていないとできないことでしょう。ただ、そこまでできる人はあまりいません。
ではそれを利用してゲームをする大勢の人は何でもないかというとそんなことはありません。他人の攻略を利用するだけの人も、他人が考案したやり方の事前評価をし、実際に適用し、最終的に客観的な指標に基づいたより良い結果を出すということを自発的な意欲に基づいてできる人です。これも仕事をする上では良い方向に働く性質です。ゲームを嗜む人は全てが多かれ少なかれこの性質を持っていると言っていいと思います。
「趣味としてゲームに打ち込んでいる」ということから、どのような本人の特性を導き出されるかというのを簡潔に言うと「向上心」や「物事に科学的に臨む姿勢」あたりになるでしょうか。物事の二面性として「客観的に見てよくないやり方に対する抵抗感、嫌悪感」を持つという、時にマイナスになる面も持ち合わせていると思います。
そもそもゲームというのがゲーム上に設定された目標を達成する遊びなので、それを遊びとして楽しめるということが上記のようなことだというのは当たり前のことなのですが、なぜか不思議とそういう見方をされることはないようです。日本人の優れている点として言われることや、仕事をするうえで好ましいとされる性向に重なるので社会的な価値があると思うのですが「ごく当り前、当然のこと」とされすぎていて評価されないのかもしれません。わたしの経験ではそう当たり前のことではなかったですし、評価していいことだと思うのですが。